女性の薄毛の原因と対策│女性用育毛剤の正しい選び方

女性の薄毛・抜け毛の原因になる行動や習慣を元にした改善の方法やおすすめの育毛剤や髪の毛に関連する情報をまとめています。

女性の脱毛症と薄毛の関係から分かる女性特有の症状

   

女性の髪

髪は女性の命…と言われるように、美しい髪の毛やヘアスタイルは女性にとって重要な関心事です。

それに加え近年は、薄毛に悩む女性も増えています。 裏付けるように女性用育毛剤の市場規模は拡大を続け、平成16度では60億円程が平成26年度には177億5千万円にまで拡大。

この10年間で3倍近くにまで伸びているんですね。
今や薄毛は男性だけの悩みではなくなっている時代と言えそうです。

ヘアサイクルと薄毛

髪の毛は、生えて成長して寿命が尽きて自然に抜けて又生える…このような循環を繰り返しています。それがヘアサイクルです。

毛髪が生えて伸びていく「成長期」が約4~7年くらいは続きます。

それが終わり髪の毛の成長は止まり「退行期」が2~3週間。その後「休止期」に入り髪の毛は自然と抜け落ちます。休止期は数ヶ月続きその後再び髪の毛が生えて成長期へと戻ります。

女性と男性では成長期の期間が違い、女性は4~7年くらい。男性は少し短く2~6年程度。

休止期に抜ける毛髪は1日で50~100本くらい。
この程度の抜け毛は正常な範囲と言えます。

毛髪はそれぞれ独立したヘアサイクルで動いていて、頭髪全体の約10%が休止期に入っています。

薄毛や脱毛症とは、このようなヘアサイクルが正常に働かなくなってしまう事と云えるでしょう。

そして女性には、男性の薄毛とは違う抜け毛の原因や進み方が有ります。
その女性特有の薄毛の症状についてみていきます。

びまん(瀰漫)性脱毛

びまん(瀰漫)とは「一面に広がる」と云う意味。
びまん性脱毛症は、頭髪の密度が低下し全体的に薄くなる事です。おでこが広がったり、てっぺんハゲにはならないのが通常です。

これが女性の薄毛の特徴的な点でもあります。

但し一言で、びまん性脱毛症と云う場合に、幾つかの意味合いがあり、ちょっと混乱を生じ易い言い方でもあるんです。

一つは、女性の薄毛を総称する意味。
頭部の全体が薄くなるような症状をひとまとめにして、「びまん性脱毛症」と称する場合が最も多いようです。

その他にびまん性脱毛症の中から「女性男性型脱毛症」を独立させて区別する場合もあります。又、単に薄毛の状態が全体的に広がっている状態を「びまん型」とする事もあります。

女性の脱毛症の原因は一つでは有りませんし、それぞれに呼び名もありますのでそれらを「びまん性脱毛症」と一括りにせず、個別に見ていきたいと思います。

休止期脱毛症

ヘアサイクル中の休止期毛は通常は全体の10%程ですが、それが20%以上に増えてしまった状態が休止期脱毛症です。

これは頭部が全体的に薄くなります。びまん性脱毛症と云われる症状の典型ですね。

頭髪の密度が低下するので全体のボリュームが減る感じになりますが、特に髪の分け目や、つむじの部分の頭皮が透けて見える、等から薄毛の進行を確認し易いでしょう。

但し、頭頂部の毛が無くなったり生え際が後退などはしません。 全体的に髪を梳いたように薄くなるのが特徴です。

俳優の高橋克実さんのような、いわゆるハゲ頭にはなりませんから、そこは一安心。このような男性型脱毛症は、十分に成長しきれていない短く短く軟らかい毛が抜けます。

対して、休止期脱毛症ではちゃんと成長した硬く長い毛が抜けます。だけど次に生えてくる筈の毛がなかなか生えてこない。だから薄くなる。但し生えればそれなりに成長するので、いわゆるハゲ頭とまでにはならないんです。

休止期脱毛症の原因とされるのは、加齢、ストレスや疲労、睡眠不足、栄養不足、間違ったヘアケアでの頭皮のダメージ等々。

それらは薄毛の原因としては一般的に指摘される事でもあります。

又、抗がん剤治療に代表される薬物療法の副作用に伴う脱毛を薬剤性脱毛症といいますが、これも休止期脱毛症の一種と言えるでしょう。

このように休止期脱毛症の原因は多岐にわたり、特定の要因を絞る事は出来ない脱毛症です。また短期間で回復する急性と、半年以上に長引く慢性に分けられます。抜け毛の進行スピードも速かったり遅かったり色々。

予防には規則正しく健康的に快眠快食。でもこれが意外と難しい。

女性男性型脱毛症

女性でも男性型脱毛症になる場合があります。

それが女性男性型脱毛症です。男性型毛症の略称「AGA」に対して、女性AGAの意味で「FAGA」。

女性の脱毛症の半分以上はこの男性型であり、女性の薄毛の原因では最も多くなっています。

この男性型脱毛症の要因は男性ホルモンと遺伝であるの事がハッキリしています。

脱毛のメカニズムは…血液中を流れる男性ホルモンの一種テストステロンが毛根に流れ込んで、そこに在る酵素5αリダクターゼと結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)へと変換されます。

このDHTが毛髪の成長を阻害してしまい抜け毛に至らせるんです。

またこれらの男性ホルモンを毛根に受け入れる受容体が有る人と無い人に分かれ(薄毛になる体質と、ならない体質)それは遺伝的な要素で決まると云われます。

男性型脱毛症の症状をヘアサイクルから見ると、成長期が極端に短くなってしまった状態です。

健康であれば3~7年くらいは続く成長期が短くなってしまい、男性の場合では最終的に1年未満から数ヶ月となり、そこまでになると毛髪の成長が産毛状態で止まってしまいます。

女性でもこの男性型脱毛症になるというのは、女性の体内にも僅かではありますが男性ホルモンが分泌されているからです。

そして加齢に伴い女性ホルモンが減少して相対的に男性ホルモンのレベルが上がる結果、女性でも男性型脱毛症になる可能性が生じます。

年齢的には早ければ30代には始まる場合も有るようです。

更にアメリカでの調査では20代女性が男性型脱毛症になる例が増えているとの事ですから、必ずしも加齢だけが理由ではなく、ストレス、睡眠不足、喫煙、や食生活等乱れた生活習慣でホルモンバランスが崩れる事により、若いうちから女性男性型脱毛症になる事も有り得るでしょう。

女性男性型脱毛症になった場合、薄毛のパターンは男性とは少し違ってきます。

男性の場合は、前頭部の後退や頭頂部などから毛髪が抜け、生え替わった毛髪は細く弱くなり、最終的には側頭部と後頭部以外の髪の毛が殆ど伸びずに産毛状態で止まってしまいます。

しかし女性の場合はそこまで進行しないのが一般的です。

抜け毛は頭頂部を中心に始まり、その進行は緩やか。
抜けた毛は生え変わりますが、その毛が細く弱い物になっていきます。そこは男性と同様です。

女性の場合は、元々の男性ホルモンのレベルが低い事、減少したとは云えまだまだ女性ホルモンも頑張ってくれるので毛髪はそこそこ育つんですね。

気が付くと…ちょっと薄くなったかな?もう年だから仕方ないね…程度で済む事も多く、頭部が全体的に薄くなったように見えるでしょう。

外見的に休止期脱毛症と見分けが付かない事もあり、女性男性型脱毛症も、びまん性脱毛症に分類される事もあったりします。

しかし抜け毛の要因が男性ホルモンの影響が強い為だと判明していた場合、抜けた毛髪や頭皮の状態は休止期脱毛症とは違いが有ります。

例えば休止期脱毛症では硬く長い髪…つまり成長した髪が抜けるのに対して、女性男性型脱毛症では軟らかくて短い毛…成長し切れていないまま髪の毛が抜けてしまいます。

原因も結果もこのような微妙な違いが有り、両者をびまん性脱毛症として一括りに出来ない面もあると考えます。

現在は男性型脱毛症の治療法は確立してきました。医療機関で治療が行われ、そこで処方されるプロペシアの内服やミノキシジル(リアップの医療用)の外用などで著しい改善を見せています。

しかし男性の治療法をそのまま女性に適用はできません。男女ではホルモンや酵素のあり方が違うからです。

特に飲み薬のプロペシアは女性には厳禁!

プロペシアは男性ホルモンの働きを抑える薬なので、それが元々少ない女性には効果が余りありません。その上、妊婦や妊娠の可能性が有る女性には胎児に障害が出る恐れがあるので、服用どころか手で直接触る事すら危険とされています。

プロペシアの入手には医師の処方箋が必要なので女性には処方しません。しかし海外品の個人輸入は可能ですから、プロペシア(フィナステリド)そのジェネリック版のフィンペシア等に女性と未成年者は絶対に手を出さないようにしてください。

女性向けの内服薬にはパントガールがあり、これは副作用の報告も極めて少なく、効き目もなかなか良いようです。

女性男性型脱毛症は男性ホルモンの悪影響で薄毛が進行する点で、女性も男性と基本的には同じなのですが、男女では体質が違うために薄毛の進み方や対処法も違ってくる、という訳なんです。

予防は、規則正しく健康的に快眠、快食、は基本ですね。食事に女性ホルモン様に働く大豆食品を積極的に摂るのも良いでしょう。

分娩後脱毛症

これはその名の通り、女性の出産後に抜け毛が増える事です。

母体が赤ちゃんをお腹に宿している間は、女性ホルモンの分泌が増加して髪の毛の成長を促し、平常時よりもヘアサイクルの成長期が延長された状態になります。

出産を終えて2、3ヶ月で女性ホルモンのレベルも平常に戻ると、それまで延長されていた成長期も打ち切りとなります。

そして一斉に休止期に入るため、頭髪が抜け始めます。
しかしこのパターンの抜け毛に余り心配は要りません。

ある意味揺り返しのようなもので、半年後くらいには自然と元に戻る事が殆どです。

これは休止期脱毛症の類でもあります。

また、母体の状況によっては回復が遅れてそのまま慢性休止期脱毛症になる事もあります。

牽引性脱毛症

牽引性脱毛症は長期に渡って、髪の毛を引っ張る力が掛かり続ける事により、その部分の毛根が弱り抜けてしまう事です。

例えばポニーテールやポンパドールように毛髪を引っ張って結ぶ髪型や、或いは髪の毛にピンで留めるウィッグなどで継続的、長期間に渡り物理的な力が加えられ続けると、牽引性脱毛症を起こす恐れが出てきます。

ナオミ・キャンベルさんはヘアエクステが原因で牽引性脱毛症になったと云われていますが、それも髪の毛に重みが掛かりますから牽引性脱毛症の原因になります。

予防するには、ヘアスタイルを時々は変えるなどして、同じところにテンションを掛け続けないようにするのが良いでしょう。

円形脱毛症

円形脱毛症は、頭髪の一部分が突発的に抜け落ちる症状です。

豆粒大くらいからコインくらいの大きさの範囲で、毛髪がごっそりと抜けてしまいます。

ストレスや精神的ショクがきっかけで発症する事がよくありますが、そればかりでもないようです。

軽症ならば自然と回復する事も多いでしょう。約60%は自然治癒していると云われます。

しかし再発し易いのも円形脱毛症の特徴です。

脱毛箇所が一カ所だけのを「単発型」
その症状が重くなり、複数箇所に抜け毛が発生する「多発型」
帯状に抜ける「蛇行型」
頭髪全てが抜ける「全頭性脱毛症」
全身の体毛が抜ける「汎発性脱毛症」
とより深刻の度合いは増し、それにつれ症状を改善させるのも難しくなってきます。

順を追って進行するとは限りません。いきなり多発型や全頭型が発症する事もあるようです。

脱毛そのものは自己免疫疾患の一種で、体内の免疫システムが毛髪や体毛を異物だと誤認して毛髪を身体から排除する為、とする説が有力です。また患者の約40%にアトピー体質が見られるとの調査結果もあります。

しかし何故、免疫システムが誤作動を起こすのかは解明されてはいませんので根本的な治療法も確立されておらず、これといった予防法も無いのが現状です。

治療は、抗アレルギー薬やステロイド剤を用いた薬物治療の他、紫外線照射など物理療法も行われており、初期症状を中心に一定の効果を挙げています。

しかしそれらの治療は対症療法の域を出ず、特に重く進んでしまった症状に対しては改善するまでの期間も長く、完治は更に難しい状況です。

女性で重い症状、全頭型脱毛症などになると、その精神的な傷の重さは計り知れなません。

何としても重症化は避けたいところ。

また女性の場合、長い毛髪に脱毛箇所が埋もれて自身では発症を掌握できず、美容院で指摘されて初めて気付いた等の例もあり発見が遅れる事もありりそうです。

単発型なら自然治癒する事も多いので、本人が知らぬ間に治ってたりもします。ですからあまり神経質になるのも善し悪しかも知れません。

しかし発見したならば、それが自然に治るものか?多発型やそれ以降へ進行する危険が有るのか?不安ですし、その判断も難しいでしょう。

その辺りの見極めも含めて、心配であれば早めに医師に相談する事をお勧めしたいです。

最後に

女性ホルモンの一種、エストロゲンのおかげで女性は基本的にハゲにくい体質です。仮になったとしても回復し易い。

また女性ホルモンは女性のメンタル面にも大きく関わっているんですね。女性ホルモンが不安定な時には、精神的にも不安定になりがちです。これは本人の性格とは別問題なのです。

揺れ動く女性の心、その繊細さは女性の宿命なのかも知れません。

その心がストレスに曝されればホルモンバランスも崩れる。それがまた薄毛の元…ですから心身を共に健やかに保つのが重要です。

女性ホルモンの分泌は20才代後半にピークを迎え、その後は徐々に減少していきます。女性の薄毛、特に女性男性型脱毛症も目立ち始めるのもその頃です。

昭和の時代や或いはもっと前の30代40代の女性は、おばちゃんでしたよね(汗)今とはライフステージも違い、既に結婚、出産をしてる方も多かった。

しかし今のアラサー、アラフォー女性たちは、お姉さま。若々しいですよ。頑張ってるし。

そんな中に、薄毛で悩んでいる方がいらっしゃるとしたら痛ましい限りです。現在では治療法も確立しつつ有ります。薄毛は治る時代です。

自毛と見分けが付かない精巧なウィッグだって有るんだから。

薄毛に悩む方には…くれぐれも悲観しないで下さい…と言いたいです。

髪は女性の命、なんかではありません。

幾つもある持ち物の一つに過ぎないです。それに翻弄されて、本当に大切な美しいものを失ってしまっては何にもならない。

悲しくなったり、落ち込んでしまう時も有るでしょう。当然です。

しかし、それはそれで一旦区切りを付けて改善に向けた対策を行いましょう。悲観せず薄毛が治ったときに喜ぶべきです。

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